トラウトアンドキング
フィッシングツアー
海外釣行報告
2008年7月 アメリカ アイダホ州
ヘンリーズフォーク & モンタナ州スプリングクリーク
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マッチ・ザ・ハッチ天国?地獄? 究極のスプリングクリーク
20インチオーバーを狙って・・・

  今年はご一緒して頂いたマリさんから詳しいレポートを頂きましたので、紹介させて頂きます。

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 マリのヘンリーズフォーク-モンタナレポート2008

 「腕が痛くなるほど釣れるよ!」 「ライズの嵐だよ!」 「ヘンリーズフォークはつれないから、マジソンとミズーリで釣っておくんだよ!」 そう聞いていたのに、マジソンとミズーリでライズは見られなかった。唯一の大物も逃がしてしまった。
 これ以上にヘンリーズフォークがタフなのだとしたら。。。どうなることやら。。。でもいいや!楽しいから!
 落ち込む暇もないほどに、2本の川での体当たり釣行を終えてトラウトハンターに到着した。
 運よくライセンスを購入しているメンバーに会うことができて、私も一緒にイブニングに参戦することになった。
 お店で、ライセンスを購入しながら情報も一緒に収集する。
 ブラウンドレイクのハッチがピークらしい!ブラウンドレイクのダン、スピナー、そしてレネのノーハックルダン!を中心に購入する。 不安が反比例してついついフライをたくさん買ってしまう。夢の地だと思っていた“ヘンリーズフォーク”での時間が始まったと思うと、胸が高まる。


 まずは、HARRIMANへ。カディスが大量にハッチしている。予想以上のブラウンドレイクとPMDのスピナーの流化がみられる。沖ではライズもしている様子。“ライズを探すのも一苦労”と日本で聞いてきた様子と違うぞ!もしかして、釣れちゃう・・・カモ!?早くも期待が最高潮!
 マジソン・ミズーリは水量が多くドリフトボートの釣りだったため、本釣行ではじめてウェーディングすることになる。
 異国の川に浸かって幸福感があふれてくる。私を受け入れてもらえるよう祈るように川に入っていく。
 間もなく、瀬川さん(子)がPMDのクリップルパターンで、41cmをキャッチ!すごい!
 続いて、山本さんも小型ながらきれいなレインボーをキャッチ!! 幸先のよいスタートだ!


 今度は、夷谷さんのロッドがしなる!沖でライズした大きなレインボーを狙い、第一投でヒット。すごい さすが!
 夕陽を背中に しばらくのファイトの後、ラインブレイク。
 う。。。 



 思ったよりもウェーディングしやすく、私も一人で立っていられる。みんなの背後でライズを発見!! 私もライズを狙ってみる。体の向きを変え ロッドを振るとライズは止まってしまう。これが、ヘンリーズフォークの洗礼!?なんだかちょっと嬉しい。この時点ではまだ余裕。
 2人を残し、4人はオズボーンブリッジ付近に移動する。
 目前のライズを粘って釣りたい気持ちを抑えて、私も付いていく。
 早速、上流のバンク際で大物のライズを発見!瀬川さん(父)が挑戦!がんばって、釣っちゃって!で、いい空気を分けてください!!


 一方、夷谷さんと私は下流のバンク際で大物のライズを見つける。遠回りして、下流に回り、川に立つ。神経質で、近づくとライズが止まってしまう。 立ち止まり、魚が射程距離内に戻ってくるのを待つ。


 もう、ライズは終わりかと思ったそのとき、2m以内で大きなライズ!近寄ってきた!ブラウンドレイクのスピナーパターンを慌ててキャスト。スピナーが沈んできたけど、そのままキャスト、キャスト!!ストライク!!!やったーー!!!!
 しかし、近寄ってきた魚にあわててキャストしたため、弛んでグリップに絡んだラインはぐちゃぐちゃに。。。そのまま、走られあっという間にラインブレイク。。。夷谷さんと二人でしばし呆然。。。完敗なのはわかっていても、いつもどおりだったら取り込めたのかもと思うと、後悔が重なるばかり。。1分前に戻りたい!
 それにしてもすごい虫の量である。口をあけていると虫が入ってきそうだ。見渡す限りの空と豊かな川の流れ。日本では見たことのない壮大な自然を前に。自分の小ささを感じずにはいられない。夜10時過ぎにトラウトハンターに戻り、第一回目の反省会を開く。ラストチャンスバーガーをほおばって、明日は良い報告ができますように。。。


 2日目、出発の準備をしているとレネがいた!
 とっても優しく、心地よいオーラの漂う方だった。握手をして、写真を撮ってもらう。この人の手のひらになら、レインボーもねそべりたくなるのもわかる気がする!!

 ヘンリーズフォークでのガイドフィッシング。
 夷谷さんと私はオズボーンブリッジから下流に向かう。昨晩ラインブレイクをしたコンビ。何とか今日は釣りたい。
 いくつかライズに遭遇するが、フラットな水面での不定期なライズに翻弄されるばかりで歯が立たない。
 日本で地道にキャスティングの練習をしておくんだった、と後悔しても、もう遅い!!

 Piney Pointで数匹の大物がゆっくりとライズをしていた。一匹はコンスタントにライズをしている。数回 静かにキャストをする。。。


 だめだ。こんなキャスティングじゃまたライズをつぶしちゃう。。

 「はやく、続けて!」ガイドさんに言われて再びキャストをしようとしたとき、ライズが近寄ってきた!

 この距離ならいける。「ここはいつもの忍野」心に言い聞かせて、キャスト!・・・決まった!!

 そして、ヘンリーズフォークで初の1匹をキャッチ。我ながらびっくりして、言葉も出ない。(えっ、騒いでた?)
 



 昨日のラインブレイクも、朝から無視され続けてきたキャスティングもすべて、この一本を釣るために必要だったんだ!自然の摂理を感じずにはいられなかった。
 ヒレピン 鼻ツン まんまるお腹!!19.5Inch!!
 目を疑うような美しいレインボー!! この透明感は どんな宝石よりも気品がある! 触れる手も震えてしまう。レインボーなんて、よく名づけたものだ。来てよかった。心からそう思った。
 ガイドさんと一緒に釣りをすると勉強になることばかり。
むやみにキャスティングしても釣れないし、ライズを見かけたら、そこから魚を観察して、ラインのチェックとフライのメンテナンスをして、深呼吸をして、キャスティング!この心がけがライズを釣るための一番の近道だということへの気づきは、この旅での大きな収穫物の一つだ。
 午後急激に風が強くなり、ライズを探しながら船をすすめる状況になる。午後4時過ぎに、クリフのバンク際で大物のライズを見つける。慌てずに、レインボーが狙いやすい場所に来るまで待ち “ジョーズ”と呼ばれたそのレインボーに向かって、習いたてのリーチキャストをする。大きな口が開き、背中がゆっくりとしずんでいった。ストライク!
 力強く走る!リールが回転する音が聞こえる。でも、まだ楽しむ余裕はない。。なんとか、手前に引き寄せることができた。あともう少し。今度はいける!ミズーリで逃がしたブラウンと変わらないほど立派な大きさのレインボーだ。いろいろな気持ちがこみ上げてきた。思わず気持ちが焦ってしまった。レインボーの頭の向きが変わった!いかん遅れた!ランディングネット間際でラインブレイク。。。
 23Inchはある、見事に太ったレインボーだったので、落胆を隠せない。フライを食べた瞬間、ラインを切っていった瞬間がしばらく脳裏から離れない。力も入らない。その後、しばらくその後ライズがなくなり、本日のガイドフィッシングを終了する。


 夜7時過ぎ、まだまだ釣りたい2人はオズボーンブリッジに戻り、ブラウンドレイクのイブニングへ向かう。  夜9時過ぎ、薄暗くなってきた時間帯。瀬川さん(子)が、大物をHIT!メンバ−一同がかたずを飲んで見守る中、15分ほどのファイトの後にラインブレイク。。。

 PM11:00 THでの夕食。この日も景気づけにBuffalo Wingを頼む。スパイスが日焼けした唇にしみる。
 レネにさっそく今日の結果を伝え、写真を見せる。
 「Congratulations!」
 「でも、23Inchぐらいのばらしちゃった。」
 「すばらしいレインボーだよ。Great Fly Fisher!」
 と言われてテンションが高まる。

 ここでは 町もホテルもBarもみんな釣り人!
 すれ違いながら話しかける。「どうだった!」「タフで最高の一日だった」って、魚がどんなにシビアで自分を困らせたかをお互いに自慢して、翌日の検討を祈りあいながら情報交換をする。 もぉー最高の雰囲気!!


 3日目、Bonefish Flatsに向かう。私も着いて行く!
 川までの長い道のりも、レインボーのためなら全く気にならない。足取りは軽い!どんな時間を過ごすことになるのか、半端な期待はしないよう、平常心を保てるように、誰も釣果の予測は口に出さない。
 下流から順々にポイントに入っていく。
 さっそく、中央で大物のライズを見つける。射程距離内でライズが始まるのを待って、狙う!

 2投目にヒット。レインボーの最後の”首ふり“でラインブレイクしないように、慎重にファイトを続ける。
 カメラを構えている夷谷さんに気がつく。
 「写真撮っている場合じゃないですよね!?」 「本当ですよ!」
 思わず、本音が出てしまう。夷谷さん、ごめんなさい。
 もうばらしたくない一心で、ラインから伝わる魚の動きに神経を集中させる。


 魚が向きを変えたら、リールより早く少しラインを出した。動きが止まったら、慌ててリールを巻く。そんなことが何回も続いた。大きな口がこっちを向いて、ようやくネットに近づいてきた。
 ネットを構えるとレインボーはまだ逃げてしまう。しばらく間近でのやり取りが続いた後 夷谷さんがランディング!!
 ヘンリーズフォーク2匹目のレインボーをキャッチする。なんと21.5Inch!!キャー、つっちゃった!! 
 ちょっとスリムだけど鼻がとがって背筋の伸びたおじいさんレインボー!

 しばらくライズが沖に移動した。帰路の体力を残しておくためにも少し休憩しながら手前でライズが起きるのを待つ。
 大きな空(Big Sky)に浮かんだ雲が魚に見えてくる。そのまま、川に泳いできて、私の目の前でライズしておくれ!

 現実のレインボーは、雲の魚よりももっと上の存在。愛想がよくって届きそうな気もしてくるから病みつきになる。
 大自然を相手に、喜怒哀楽を繰り返す。そんな自分も滑稽で仕方がない。

 精神状態、タイミング、場所、運、すべてがそろったときのみ釣れるのか。。。自分の幸運さに感謝!夷谷さんとトラビス(ガイドさん)に感謝感謝!!近くに寄ってきてくれた魚たちに感謝感謝感謝!!!ヘンリーズフォークに乾杯!!
 フライフィッシングを始めて本当によかったと感じる。
 念願の20Inch Clubバッチももらえた。


 Livingston周辺のスプリングクリークに行く。
 瀬川親子、夷谷さん、私は デピューズへ。新谷さん、山本さんは、アームストロングへ。
 デピューズの状況はとても良いと聞いてきた。“腕のいたい”最終日になるのか、緊張と不安が入り混じる。
 お城のような管理人の家で、受付を済ませて 釣りを始める。
 期待していたほどのライズはない。小さなドラグも許さず、ラインにすれて反転してしまうため、7Xのティペットに交換する。黄色いコンパラダンでコンスタントに釣れはじめる。


 ここでは、自分で巻いて普段日本で使っているフライが大人気。フライは世界の共通語!受け入れてもらえた感覚がこそばゆいほどに とってもうれしい。
 レインボー、ブラウン、カットボー、どれもきれいで大きいもので50cmくらい。きれいでよく跳ねる魚を楽しむ。
 旅の成果か、1回のすっぽ抜けを抜かして、すべてフッキング&ランディングに成功し、大満足。


 アームストロングも風が吹き始めるまで、好調だった様子で、皆笑顔で再会する。

 集合写真の後に 帰路に就く。



 ガイドもお勧めのステーキレストランで釣行最後の晩餐会を行う。

 ヘンリーズフォークでの厳しさとスプリングクリークでの満足感を語りながら、楽しい反省会となった。

 帰路のクルマから、最後のBig Skyを眺める。(後ろからいびきが。。。みなさんお疲れ様でした。)

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