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モンタナ州各河川 & ヘンリーズフォーク
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2008年9月に釣行された発知さんから頂いた報告とお写真です。
@ミズーリリバー:(9月7日〜8日)
 1日目は、ウルフクリークブリッジからクレイグまで、2日はクレイグから下流をドリフトボートでライズを探しながら、釣り下る。特に1日目は、曇天の中、ガイドのステューにたくさんのライズ(ポッドが多かったです)を探してもらい、多くのチャンスを得ることができました。
 ただ、緩い流れのライズでは、上流からダウンクロスで流すことを強いられ、キャストする度に、ライズが遠くなっていき、しまいにはスプークされることも多かった。ハッチは、午前中のトライコダン、午後からのトライコスピナー、4時くらいからの、スードクローエンのハッチと、それらに紛れるように流下する#18前後のカディス。そんな状況の中、フライパターンは、#16、18のCDCカディスとスペントカディスが大活躍。また、2日目のトライコスペントの大量流下の中、クラスターパターンとして名高い『レネゲイド』『グリフィスナット』も効果的でした。

Aミレズニックランチ(9月9日)
 前日にミズーリからボーズマンまで移動。朝、9時にステューが、迎えに来てくれて、車で15分ほどのミレズニックランチまで。ここでも、朝10:00くらいから、トライコダン?へのライズがあり。ミズーリとは大きく変わって、小さなスプリングクリークのためか、最初は緊張のあまり、キャストがイマイチで、スプークされること数回・・・徐々に、リラックスしてきて、続けて、良型を取ることに成功。ここでのアプローチは、100%、下流側からのアップキャストとなりますが、最初のキャストが一番重要なキャストになります。ピンポイントで、上手くキャスト&ドリフトが出来ないと、キャストを繰り返す度に、魚はスプークし、チャンスを潰すことに・・・。スラックをつけて、40センチほど、上手くドリフトできれば、フライパターンは、あまり関係なく、トライコへのライズでも、鱒の大好きなテレストリアル(アント等)をナチュラルに流せば、あっさりと食ってきます。
 また、この日は面白い体験をしました。ガイドのステューが、ライズしてない定位しているビッグフィッシュを見つけてくれたのですが、アピール系のアント、ビートルを試しても、一瞥されるのみ・・大型のホッパー(8番)を流すも、まったく興味なし。ダメもとで、水面に落ちたホッパーが、後ろ足で水面を蹴るような、トゥイッチングのアクションを入れると、なんと、猛烈にホッパーに襲いかかってきたのです。残念ながら、前のフライに合わせていたティペットサイズ(5x)を、横着して、上げてなかったのと、大あわせをしてしまったので、あっさりブレイク・・・・ダメですね、横着しては・・・。でも、興味深い体験でした。この日は4時前に終了。ステューの運転で、憬れのヘンリーズフォークまで移動。

Bヘンリーズフォーク(9月10日〜13日)
 前の日の6時過ぎにHFに到着。ビデオや、本を何度も見て、憧れ続けていたヘンリーズフォークに来たことだけで、ジーンとくるものがありました。初日は、大学を卒業したばかりの若きガイド“ション”の案内で、ミリオネアーズプールまで。10:00くらいまで、目だったハッチも、ライズもなかったのですが、10:00を過ぎるくらいから、魚が付きそうな2本の倒木の間で良型のライズがスタート。どうやら、マホガニーのダンを捕食している様子。ガイドのジョンは12feet6Xをセット。フライは、#18のスパークルダン。魚は右岸に付いていて、左岸側からしかアプローチできないため、魚の真横に立ち、左ポジティブカーブで、フライ先行でドリフトすると、40センチほどのレインボーがヒット。記念すべきHFの1匹目をゲット。サイズはどうあれ、はしゃいじゃいました。
 続いて、倒木の下流側で、定位し、時おりライズするビッグフィッシュをジョンが発見。同じく、左側に曲げてプレゼンデーション。フライは魚の30センチ上に落ち、流れ始め、ジョンの『Ready!?』という掛け声のあと、ビッグフィッシュはフライをとらえました。かかるやいなや、大暴れし、しばらくその引きを楽しむも、ジャンプされ、さらに上流に走られ、藻に突っ込まれ、あえなく、ブレイク・・・・『うーん、これがHFなのか。かけることはできても取り込むのが難しいな』
 その後、パインヘイブンに移動し、がけの上から、魚を見つけては、回り込んで静かにアプローチを繰り返すも、スプークされること数回。上流側のバンク際でライズする魚を発見し、数匹をかけるも、ことごとく合わせ切れ・・・・同じ場所で、3回合わせ切れを起こし、さすがに、『・・・・・・・・・』 後日、経験する体験で、この日1日、6xティペットで通したことを後悔することに・・・・

2日目
 その日から3日間は、ガイド、車なしの単独フィッシング。たっぷりの水とフライをベストに詰め込み、朝8:30にロッジから、ライズを探しながら下流に向かって、レイルロードランチまで歩き下るもライズはひとつも見つけられず・・・・時間は11時前。『このまま、今日一日ライズ見つけられなかったら、もしかして、ボウズ???(冷汗)やっぱりガイドがいないとダメ??』と、不安がよぎる。橋の下を流れるチョット早い流れを見て、『ライズもないし、いっちょ、ブラインドで、ホッパーでも流してみるか』と、#8ホッパーと4xティペットをセットし、ダウンで流すこと2投目。いきなり、良型がホッパーをとらえる。しっかりフックセットし、何回か走られたのち、18インチの良型がネットに収まる。ブラインドで釣ったとはいえ、その大きさに興奮し、写真を連写。続けて、同じ場所で、16インチほどを2匹追加し、『とりあえず、今日のボウズは免れた。あとはライズを釣るのみ!』と、再び、ライズ探しに、川沿いを歩き始める。
 歩くこと数分、通称『アイランド』と呼ばれる、島が4〜5つ、点在するポイントで、静かな、ライズを発見。『よっしゃ、よっしゃ』と、ライズのあったポイントから目を離さず、下から回り込んで、魚の、少しアップクロスに立ち、大きくリーチをかけて、フライングアント#18をフライ先行で、ドリフト。数投目で、魚はフライをとらえ、しばしの引きを楽しむも、藻にもぐられ、バレる・・ランディングは出来なかったものの、一人でライズを探し、アプローチし、かけたことに、すっかり満足。
 アイランド周辺をうろうろしてると、更にライズ発見。明らかに、メイフライ等にライズしているにもかかわらず、さきほどファストウォーターでの実績から、#8ホッパーと4xティペットに変更し、魚の真横から近距離まで近づき、真横に立ち、大きくリーチをかけて、ドリフト。出た・・・・。しかし、魚はゴボンゴボンと大きな音をたてて暴れ、最後は藻に突っ込み、ブレイク・・・・『4xが切られるとは・・・』その後、新たに、数匹のライズを探し、スプークされたりしながらも、もう一匹をヒット。しかし、同じく、藻に突っ込まれブレイク。そこで悟ったこと・・・『ここの魚、かけることはできても、このパワーと、この藻の多さでは、4Xでも、確実にランディングは出来ない』・・・・

3日目(奇跡のホッパー撒餌作戦)
 前日の経験から、ティペットを3Xに変更。その先には、#8の大きなホッパーをセットし、この日も、ロッジから川沿いを歩き下る。昨日と同じ場所まで、歩き下るが、この日は、午後になってもライズが見当たらない。昨日ブラインドで実績のあったポイントでも、しつこく流すが、反応なし。『う・・・、今日こそボウズかも』と、覚悟。4時くらいまで、アイランド周辺をうろうろするも、ライズは見つけられず。昨日から、バッタの多さが目についていたのだが、歩く先から、ジャンプしては、川に落ちて、無抵抗に流されていく、本物のバッタを見ながら、『食え!食え!ライズよ起これ』などと、ありえない空想をしながら、川沿いを行ったり来たりしていた。ところが、うろうろしている間、行きには静まりかえっていた、あるバンク際で、自分が蹴散らし、川に落ちて流されてくるバッタを、まさに『貪り食う』ビッグフィッシュのライズを発見。『アンビリーバブル・・・』まさに信じられない光景。冗談半分で、念じていたことが、本当に起ってしまった・・・下から回り込んで、魚の真横、5メートルほどまで近づいても、その大きな魚は、回数が少なくなったとはいえ、バンク際で、流れてくるバッタにまだライズしている。その日、初めて、唯一、しかも巨大な鱒のライズに、驚きながらも、そのチャンスに対峙できたことが、信じられなかった。バッタに夢中になっているとはいえ、無用なキャストをしたら、スプークされてしまう。最初のキャストが重要だと、言い聞かせながら、ストロングリーチをかけてフライ先行で、ドリフト。出ない・・・スプークされたか?と、思いながら、2投目。一投目よりも、フィーデングレーンに乗って流れた。出た・・・・。鱒は疑いもなく、実物よりも明らかに大きな偽物のバッタを咥えた。何度かの強烈なジャンプと走りにのされながらも、ティペットは3Xなので、外されることはあっても、切られることはないだろうと思い、プレッシャーを与える意味もあって、多少強引にやりとりし、数分後には、ネットに収めることに成功した。嬉しさのあまり、英語と日本語の両方で、何度も歓喜のおたけびをあげてしまった!その鱒は、測ってみると23インチあった。見るからに、ネットに収まらないその魚は、新巻鮭のようだった。その日の釣りは、もう、それで十分だった。急いで、ロッジまで、帰り、ショップのジョンに写真を見せると、20インチバッジをもらった。

4日目(最終日)
 昨日の釣果に満足していたので、この日は、朝から、リラックスしていた。『今日は釣れなくてもいい。釣れなかったとしても、満足して、日本に帰れるだろう』そう思い、『ランディング』することを優先させたシステムを用意して、ミリオネアズプールから、川沿いの道を歩き上がった。午前10:00過ぎ、トライコのダンが流れ出すと、何箇所かでライズを発見し、アプローチした。明らかに、トライコや、マホガニーらしきダンにライズしているようだったが、最初から、フライ先行でホッパーを流し続けた。その日の詳細は省略するが、そのシステムで20インチを筆頭に、3匹の良型をキャッチすることができた。
 初めてのHF。神様、仏様、ホッパー様と言ってもいいほど、ホッパーさまさまの釣行となった(マッチザハッチをちょっと無視し過ぎたかなという後ろめたさはありますが・・)もちろん、自分が経験したことは、この川に釣りのほんの一部であるが、この川で魚を手にする可能性を、少しでも高められる方法について、自分が感じたことは・・・
 (1)とにかく歩いて、魚を探し、見つけること。
 (2)魚には、できるだけ近づいて、アプローチすること(私は、真横からのアプローチが好きです)
 (3)ランディングが目的であれば、(状況が許せばですが)できるだけ太いティペット、大きなフライを使うこと(特に藻が茂っているこの時期では特に)
 (4)そのためには、リーチや、カーブで、フライ先行でドリフトすること(当たり前ですが・・)

 以上、どの季節、状況にもあてはまるとは思いませんが、『取り込む』ことを優先して、釣りを組み立てるのもひとつの方法だと思います。今度は、7月のメイフライの最盛期に挑戦したいと思います。


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